腫瘤摘出術 1(麻酔) 手術は(腰椎・局所静脈内・指神経・局所)麻酔で行います。まれに局所麻酔剤により、 ショック症状等が出現する場合があります。もしショック症状等が出現した場合は、直ち にその治療をいたします。 なお、手術中は麻酔または止血のために、太ももまたは腕の付け根をターニケットという 器具で圧迫することがあります。そのため、手術中その部位が多少痛く感じる場合があり ます。 2(手術) 手術は、腫瘤のある部位に約 cmの切開を加え、可能な限り腫瘤を全部摘出します。 3(病理組織検査) 摘出した組織は、病理組織検査(その腫瘤の良性・悪性、性質等の検査)を実施します。 病理組織検査の結果によっては、後日再治療を要する場合があります。 4(再発) 良性の腫瘤であってもその部位に再発する場合があります。ガングリオンは良性ですが、 約30%再発するといわれています。 5(感染) まれに摘出部に細菌が感染し、化膿して治療が困難になることがあります。その予防のた めに、抗生剤を点滴・内服薬等で投与します。もし感染を生じた場合は、その治療を開始 します。 6(合併症・後遺障害) 合併症や後遺障害として、目立つ傷跡、関節の拘縮(動きが悪いことで、特に関節周囲の 腫瘤の場合)、その腫瘤の部位によっては筋力の低下、種々の痛み・しびれ等が生じる場 合があります。 |