脊髄造影検査

1(検査)
脊髄を包んでいる液体(髄液)は硬膜という膜でおおわれていますが、そこへ注射針を刺
入し造影剤(ヨード系)を注入、レントゲンとCTを撮影します。注入した造影剤は自然
に吸収されます。脊髄や硬膜、神経根(脊髄から枝分かれした神経)が椎間板ヘルニア、
腫瘍などで圧迫されていたり、神経の通り道自体が狭い場合、この検査によってその診断
に有用な手がかりが得られます。

2(副作用)
まれにショック症状、髄膜刺激症状(頭痛等)、神経症状等が一時的に発症・増悪する場
合などがあります。副作用が生じた場合は、直ちにその治療をします。

3(検査後)
検査翌日までベッドの上で安静にしていただきます。髄膜炎の予防のため、抗生剤の点滴
を数日間行います。また鎮静剤の内服を行います。