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骨粗鬆症 Q&A ライブラリー

sasaoka tetu [00年 4月 28日 (金) 8時 59分]

 抜釘後の飲酒についてのQ&Aは読ませて頂きました。同じような質問で申し訳ないのですが、

1.44歳
2.男
3.168cm、66kg
4.会社員事務
5.スキー暦は40年、この頃はシーズン4〜5回程度
6.急性膵炎で10日入院
7.高血圧でノルバスク5mg1錠/日を服用
8.3月18日スキーにて転倒、右下腿骨折。3月19日観血的整復固定、ギブスシーネ固定施行。プレートを釘7本で固定。
9.抜糸後ギブス固定、岩手医科大学付属病院から秋田赤十字病院に転院。どちらからも特別食事療法等の説明はなかった。
10.秋田赤十字病院整形外科に2週間毎に通院。筋肉が落ちてきて4月25日に3つめのギブスに取替える。

 治りが遅い様に思っていたところ、飲酒は回復力を半減させる、との話をきいて愕然としました。カルシウムを多くとるようにし、固定式自転車やダンベル運動などで回復を早めようと努力していますが、退院後毎日お酒は飲んでおりました。日に2〜3合ぐらいですけど。自分の無知を恥じ入り、26日からは一滴も呑んでおりませんが、実際のところ回復力が低下するものなのでしょう?宜しくお願いいたします。

[tomos]

 飲酒が骨折の治りに及ぼす影響についてのご質問です。
 お酒は百薬の長と言われ、少量であれば循環器系の疾患のリスクを減らすと言われています。でも過ぎたるは及ばざるがごとしで、過度のアルコール摂取は胃や腸の粘膜を荒らし、カルシウムの吸収を妨げます。またアルコールの利尿作用のため、カルシウムが尿とともに余分に排泄されることにもなります。さらに、アルコールという毒素を肝臓で代謝するには、そのための酵素が必要ですが、多量のアルコール摂取はタンパク質からできている酵素を浪費し、結果として身体に必要なタンパク質が欠乏することにもなります。やはり、お酒はほどほどにしたほうがいいようです。
 男性は女性に比べて骨粗鬆症になりにくいですが、大酒飲みは若い男性でも骨粗鬆症になることがあります。
 お酒は、ほどほどに! 休肝日を!


(May/23/2000)

のりちゃん [99年 6月 16日 (水) 10時 55分]

 はじめまして。骨粗鬆症について勉強し始めている主婦です。詳しくご存じの方がいらしゃいましたら、メールください。

[tomos]

 骨粗鬆症に関しては、インターネット上でも数多くの情報が公開されていますので、そちらを参考にして下さい。女性は更年期を過ぎると女性ホルモンの分泌が低下し、骨のカルシウムのストックが減少して骨粗鬆症になりやすくなります。ホルモン異常・卵巣摘出後・胃摘出後・腎臓病など骨粗鬆症になりやすい病気もあります。骨粗鬆症は加齢に伴って生じ、また遺伝的に骨粗鬆症になりやすい人もいますが、適度な運動とバランスのとれた食事は、骨粗鬆症になりにくくします。
 歩くことは、背骨や下肢の骨に負荷をかけて骨を丈夫にしますから、なるべく歩くように心がけましょう。元気な人はジョギングや縄跳びで骨により大きな負荷をかけると効果的です。骨に負荷がかかるという点では、太っている人の方がやせている人より骨にかかる負荷が大きく、骨粗鬆症になりにくいと言われています(肥満にはそのメリットを上回るデメリットがありますが)。「小柄な痩せたおばあさん」が骨粗鬆症になりやすいようです。
 食事はバランスがとれた食事が基本ですが、カルシウム・ビタミンD、ビタミンK、タンパク質等を含んだものを十分にとりましょう。これらの栄養素は豆類、しいたけ、小松菜などの野菜、小魚、乳製品などに多く含まれていますが、結局、昔ながらの日本食や乳製品がいいようです。また納豆はカルシウム・タンパク質以外にビタミンKが非常に多く含まれていて、「納豆を多く食べる地方の大腿骨頸部骨折の発生頻度はあまり納豆を食べない地方に比べて低い」といわれています。
 ご自分が骨粗鬆症かどうか心配な方は、医療機関で骨密度を検査(保険適用)してもらうといいでしょう。

(Jun/24/1999)

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tomos<since Jan/17/1998>last updated Jun/22/2000